適量と適宜

ほうれん草のおひたし

料理をあまり作らない人にとっては、適量と適宜に違いがあるなんて「知らんがな!」と言いたいことだそうです。レシピを書くにあたって頭を悩ませる点は多々あるのですが、適量・適宜は大変便利で危険な言葉です。

適量:ちょうどよい量を必ず入れること。
適宜:必要であれば入れること。

塩で例えると、好きな味にするために入れるときは適量。
ベーコン、アンチョビなど素材に塩味があって足りないときには適宜。

日本語って難しいです。さらっと適量・適宜と書いてあったら適当にスルーしてしまいそうです。

味つけは気温、性別、地域、年齢、健康状態などの様々な状況が絡み合って決まります。
美味しいか美味しくないかは、その条件に合うか合わないかだとも言えるので、レシピを書くときは適量・適宜はとっても便利なんです。「好きにやってください」なので。

ただ、読み手にとって適量・適宜が多用してある見知らぬ外国の料理レシピは想像ができないので、う~んと頭を抱えてしまいます。最後にしょうゆを適量加える。の一文でジャーっと入れてしまって台無しになることもありますし。ほんとは怖い、適量・適宜の話でした。